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なにしろ旅好きでおいしいもの好き。あちこち旅をし、おいしいもの食べて、飲んで、書く。これが私の仕事。
岩手の食の取材をし始めてから、まわりの友人たちから「よっぽど生まれ故郷の岩手が好きなのねぇ」と言われるのだけれど、好きどころか、その反対。冬は寒いし、雪多いし、店は早く締まるし、田舎料理ばっかだし、ツマンナイところだよなあってずっと思っていた。なので、旅と食の仕事をしているにもかかわらず、岩手に帰省するのは盆と正月ぐらいで、帰ったときも実家でダラダラ寝て過ごすだけ。岩手に何の思い入れもなかった。ある時までは。
父が入院したと母から連絡があったのは、2004年春。パソコン1つ持って駆けつけ、父のベッドの横で仕事をしながら看病する日々。それから2ヶ月後に父が亡くなり、いろんな手続きなどがあって実家にしばらく滞在することになった。東京で暮らすようになってから、岩手に長期滞在するのは初めてのこと。家の雑務をこなしつつ、暇を見つけてはあちこち出かけた。岩手の自然にふれ、人情にふれ、食にふれ、「今まで何ひとつ岩手のことを知らなかったんだ」と気付かされた。思えば、岩手で暮らしたのは18才まで。人生経験のとぼしい子供だった私には岩手の良さなんてわからなかったし、わかろうとも思わなかった。岩手にいる頃はひたすら都会にあこがれ、都会に出てからは旅することにあこがれた。私にとって岩手は実家のあるところで、それ以上でもそれ以下でもなかったのだ。けれど、いろいろな国を旅してみて、少しは客観的に岩手を見られるようになった今、岩手の自然に、岩手の人に、岩手の食に、心底惚れ込んだ。
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岩手の食。岩手は海も山もあり、食材が豊富な土地。元来マジメな人が多いから仕事も丁寧で、みんなコツコツ働く。そして酒好き。そんな土地柄で、おいしいモノがないはずはナイ。まずは片っ端から食べに食べた。アンテナを張り、おいしいものがあると聞けば出かけていき、実際に食べてみる。あるいは取り寄せる。母や友人たちを巻き込んで、毎日が試食会。東京に戻るたびに、岩手の食材をごっそり運んで、知り合いの料理屋さんや友人たちにも食べてもらった。大好評だった。喜んでもらえると、私もウレシイ。岩手で育まれたおいしい食材・食品たちを、全国のみなさんにも知ってもらいたい。そして食べてもらいたい。それがこのホームページを作るきっかけ。
ここでご紹介するのは、私が自信を持っておすすめするものばかりです。全国のみなさん、ぜひ一度岩手の食を試してみてください。ご紹介する中に、ホームページやメールを持っていない生産者も多くいます。どうか面倒がらず、電話で連絡してみてください。岩手の人たちの、素朴でほんわかあったか〜い人柄が電話からも伝わってくるはずです。そして岩手の味覚を存分に味わっていただけたら幸いです。
最後に、取材にご協力くださった岩手のみなさん、ありがとうございました。取材にご協力頂いた方でまだホームページに紹介されていない方、もう少しお待ちください。そしてこれからも取材は続けますので、岩手のみなさん、どうぞこれからもよろしくお願い致します。
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岩手の小さな応援団 名須川ミサコ
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